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ブドウ栽培で藁マルチをやめたいので代替方法を調べてみた

ブドウ栽培では、冬に幹へ巻いた藁を春に外し、粉砕して圃場へ撒くという管理を行っている園地も多いと思います。

私が管理している圃場でも同じような方法を採用しており、

・冬:幹に藁を巻く
・春:外して粉砕
・圃場にマルチとして散布

という流れになっています。

ただ最近困っていることがあります。

私自身がイネ科アレルギーで、砕いた藁に触れるとかなり症状が出ることです。

鼻炎や目のかゆみだけでなく、作業中のストレスも大きいため、
「この藁マルチを別の方法に変えられないか」と思い、いろいろ調べてみました。

この記事は、誰かに教えるというよりも、
自分の栽培を見直すために調べた内容を整理した備忘録です。

同じように藁を使っているブドウ農家の参考にもなればと思います。

そもそも藁を撒く目的は何か

まず最初に整理したのが、

藁を撒く本来の目的です。

一般的に藁マルチには以下の効果があります。

藁マルチの主な役割

・土壌乾燥防止
・地温安定
・雑草抑制
・雨滴による土壌跳ね防止
・有機物供給
・土壌団粒化

特にブドウ園では

地温と土壌水分の安定

の意味が大きいと言われています。

ただし逆に言うと、

これらの役割を別の方法で代替できれば、藁である必要はない

とも考えられます。

藁マルチの問題点

藁は昔から使われている資材ですが、調べてみると欠点もいくつかあります。

藁のデメリット

・イネ科アレルギーのリスク
・入手が難しくなっている
・雑草種子混入
・ネズミの住処になる
・分解に時間がかかる

特に最近は

稲作農家が減り藁が入手しにくい

という話もよく聞きます。

そう考えると、

今後は別資材に置き換える流れもありそう

だと感じました。

藁マルチの代替方法を調べてみた

藁の代わりに使える資材を調べると、意外と選択肢は多くありました。

大きく分けると以下の5つです。

1
バークマルチ

2
ウッドチップ

3
防草シート

4
堆肥マルチ

5
被覆植物(カバークロップ)

それぞれ整理してみます。

バークマルチ

樹皮を粉砕した資材です。

果樹園では比較的よく使われています。

メリット

・有機物供給
・地温安定
・見た目がきれい
・軽い

デメリット

・コスト
・窒素飢餓の可能性

バークは炭素率が高いため、

分解時に窒素を消費する

可能性があります。

そのため

・窒素肥料補給
・完熟バーク使用

などの工夫が必要そうです。

ウッドチップ

剪定枝などをチップ化したものです。

最近は自治体の剪定枝リサイクルなどでも入手できる場合があります。

メリット

・有機物供給
・土壌団粒化
・長持ち

デメリット

・窒素飢餓
・分解が遅い

ただしブドウ園では

剪定枝をチップ化してそのまま利用

する例もあるようです。

これは資源循環としてかなり良さそうです。

防草シート

完全に発想を変えて

有機マルチをやめる方法です。

メリット

・雑草抑制
・作業削減
・耐久性

デメリット

・初期費用
・地温上昇
・有機物供給なし

果樹園でも

防草シート栽培

はかなり増えています。

特に

・シャインマスカット
・施設ブドウ

ではよく見かけます。

堆肥マルチ

堆肥を厚めに敷く方法です。

メリット

・土壌改良
・微生物活性
・保水

デメリット

・コスト
・窒素過多リスク

ブドウは窒素過多になると

・徒長
・着色不良

になるため注意が必要です。

カバークロップ

被覆植物を育てる方法です。



・クローバー
・ヘアリーベッチ
・クリムゾンクローバー

メリット

・土壌保護
・有機物供給
・雑草抑制

デメリット

・管理必要
・水分競合

欧米のワイン用ブドウでは

かなり一般的

な方法らしいです。

個人的に有力そうな代替案

調べていて現実的だと思ったのは

1位

剪定枝チップ

理由
資源循環

2位

防草シート

理由
作業削減

3位

バーク

理由
藁に近い効果

という感じでした。

特に

剪定枝チップ

はかなり面白いと思いました。

ブドウ園は毎年

大量の剪定枝

が出るからです。

剪定枝チップの可能性

剪定枝を粉砕してマルチにする方法です。

メリット

・廃棄物削減
・有機物供給
・コスト削減

ただし

・チッパー必要
・窒素飢餓

などの課題もあります。

それでも

循環型農業としてはかなり理想的

な方法に思えました。

今後試してみたいこと

今回調べてみて、

自分の圃場で試してみたいのは

1
剪定枝チップマルチ

2
一部防草シート化

3
バーク比較試験

です。

いきなり全面変更ではなく、

区画ごとに試験

してみる予定です。

まとめ

今回調べてみて感じたのは、

藁マルチは

必須ではない

ということでした。

代替方法は意外と多く、

・ウッドチップ
・バーク
・防草シート
・堆肥
・カバークロップ

などがあります。

私の場合は

イネ科アレルギー

という理由があるので、

今後は

藁を使わない管理

に少しずつ変えていこうと思います。

また実際に試して結果が出たら、
このテーマも改めてまとめたいと思います。

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