収穫時期のブドウ農家は、
なぜあんなに朝が早いのか。
私自身、ブドウを作る前は
「そこまで早く起きる必要ある?」
と思っていました。
しかし実際にやってみると、
早朝3時起きには、ちゃんとした理由がありました。
この記事では、
ブドウ農家が早朝に収穫する理由を
現場目線で解説します。
結論:ブドウは「朝に収穫しないと負ける作物」
最初に結論です。
ブドウは、
- 温度
- 水分
- 時間
この3つに極端に弱い果物です。
そのため、
収穫は早ければ早いほど有利になります。
理由① 気温が上がる前に収穫したい
ブドウは高温に弱い果実です。
日が昇ると、
- 果粒が柔らかくなる
- 傷がつきやすくなる
- 日持ちが一気に落ちる
特に真夏の収穫期は、
日の出=劣化のカウントダウン開始です。
そのため、
一番気温が低い早朝に収穫します。
理由② 朝露で果実温が下がっている
早朝のブドウは、
- 朝露で冷えている
- 果実温が低い
- 呼吸量が少ない
この状態で収穫すると、
鮮度が保たれやすいです。
逆に昼収穫は、
最初から品質が落ちた状態で
出荷作業に入ることになります。
理由③ 収穫後すぐ荷造り・出荷がある
ブドウは、
- 収穫
- 選別
- 荷造り
- 出荷
この流れを、
ほぼノンストップで行う必要があります。
早朝に収穫すれば、
- 午前中に荷造り
- 夕方〜夜に荷受
という流れが組めます。
遅く収穫すると、
すべてが後ろ倒しになります。
早朝収穫は「装備」で楽さが変わる
正直に言うと、
3時起き自体は慣れます。
きついのは、
暗い中での収穫作業です。
早朝収穫で助けられるのは、
- 軽くて明るいヘッドライト
- 房を傷つけにくい専用収穫ハサミ
ここをケチると、
見落とし
→ 傷
→ 規格落ち
につながります。
理由④ 実割れ・過熟のリスクを減らす
ブドウは、
- 水分
- 温度
- 成熟度
のバランスが崩れると、
一気に実割れや過熟が進みます。
特に、
- 夜に雨
- 翌日が高温
この条件が重なると危険です。
早朝に収穫してしまえば、
リスクを先回りして回避できます。
理由⑤ 収穫時期の後ろに別の作業が控えている
ブドウ農家の多くは、
他の作物も栽培しています。
私の場合は、
- ブドウ収穫
- 収穫が終わり次第リンゴ作業
が控えています。
ブドウ収穫を長引かせると、
他の作業が全滅します。
だからこそ、
短期集中で一気に終わらせます。
結果的に収穫量と品質を守ります。
まとめ|3時起きは気合ではなく合理性
ブドウ農家が早朝に起きるのは、
根性論ではありません。
- 品質を守るため
- ロスを減らすため
- 作業全体を回すため
最も合理的な時間帯が早朝なだけです。
もしブドウ栽培を考えているなら、
「単価」だけでなく、
生活リズム
体力
時間拘束
ここまで含めて考える必要があります。


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